代表コラム 記事一覧

2013/05/14

代表コラム

Vol.3 ブランドの正体

「ブランド」という言葉を聞いて真っ先に思い浮かぶのは、グッチ、ヴィトン、シャネルのようないわゆる「ブランド品」のことでしょうか。元来、Brandとは牛などの家畜につけた焼印のこと。家々の家畜を区別するためにつけた商標のことをいったそうです。やがて家内制手工業の時代となり、その家が製造する製品につけられるようになった「ブランド」は、代々続く長い年月のうちに、「あの家の製品だから安心できる」といった「信頼の証」となっていったのです。

このようにブランドとは本来長い時間をかけて醸成されるもの。「最高の品質を」「お客様の満足のために」・・・そんなよくある100の言葉よりも、「積み重ねてきたもの」にだけに宿る真実、そこに私たちは信頼を寄せます。ではブランドとは、一体何を「積み重ねてきた」ものなのでしょうか?それはつまるところ「人間の営み」です。どんな人が、どんな想いを持って、どんな時間を過ごしてきたのか(過ごしているのか)。そこに光を当てることで初めてブランドの本質が見えてくると、私は思っています。

2012/10/23

代表コラム

Vol.2 まず、エンゲージメントありき

「Facebookページは集客や販売につながりますか?」よくお客様から聞かれるこの問いの答えはイエスです。ただし、それはファンとのエンゲージメント(関係性)を築いてからのこと。「エンゲージメントありき」。これが大前提です。

「信頼関係があって、購買がある」。このことはFacebookに限らず、本来どんなビジネスにおいても当たり前のことでした。特に日本人はこの考え方を大切にしてきました。日本は創業100年以上の企業が世界一多いそうですが、これはお客様を大切にすることはもちろん、世間様に恥ずかしいことは決してしてはならないという文化風土があったればこそ。「のれんを守る」という言葉の意味することは、「世間様との信頼関係を守る」ことだったはずです。それが「ブランド」という言葉の本来の意味でした。

時代を経るにつれ、ビジネスの拡張スピードがどんどん速くなり、歩調を合わせるようにマスメディアの影響力が大きくなりました。いつの間にかブランドはマスメディアによって作られる「イメージ」になりかわっていきました。そうして「イメージ」によってモノが売れる時代が過ぎていきました。

そして今、また時代は巡り、マスメディアはその影響力を失いつつあります。人々は「イメージ」よりも、自らの体験や人づての言葉を信用するようになりました。時代の成熟、そこに時を合わせるように登場したのがソーシャルメディアでした。もう「イメージ」でモノは売れません。「本当によいもの」と「信頼に足る会社」だけが生き残る、急速にそんな世の中になりつつあります。

まずエンゲージメントを築くこと。そのためには「積み上げていく時間」が必要です。焦らず、じっくりと取り組んでいただきたいと思うのです。

2012/09/01

代表コラム

Vol.1 企業はソーシャルメディアを「活用」してはいけない。

このコラムを始めるにあたって、P.F.ドラッカーの有名な言葉をここにおきたいと思います。

“If we want to know what a business is we have to start with its purpose.
And its purpose must lie outside of the business itself.
In fact, it must lie in society since a business enterprise is an organ of society.
There is only one valid definition of business purpose: to create a customer.”(The Practice of Managementより)


事業とは何かを理解するには、事業の目的から始めなければならない。
事業の目的は事業自体の外になければならない。
事実、企業とは社会の機関なのであるから、その目的も社会の中にあるべきである。したがって、企業の目的として有効な定義は一つしかない、すなわち、顧客の創造である。
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「顧客の創造」という有名な言葉だけが一人歩きし、マーケティング活動こそが企業の目的だと短絡的に捉える人が多いのは残念なことです。この言葉の真の主旨はその前の一行にあります。すなわち、「企業の事業目的は社会の中にあるべき」という一文。この一文にこそ、ドラッカーの魂が宿っています。

ソーシャルメディアに参加しようとするすべての企業にお伝えしたいことは、ソーシャルメディアの運営を自社の事業目的に添ったものにするべきであるということ。すなわち、あなたの組織は「社会の機関としてどんな役割を担おうとするのか」。この問い掛けから始めていただきたいのです。

ソーシャルメディアを既存メディアの代替手段として捉え、集客や売上拡大に「活用」しようと考えると、手痛いしっぺ返しを受けることになることでしょう。現代のマーケットを構成する人々が、それほどまでに成熟しつつあることを企業は肝に銘じるべきです。

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